制作年:2010年
デジタルプリント(色鉛筆・アクリル絵の具・CG/紙)
本体サイズ:25.7m x 40cm
額サイズ:37.5cm × 52.3cm
エディション:2/50 サイン有り
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¥33,000
祖母の家の窓から。
私が中学3年の時父が転勤になり、家族が四国へ、私は高校受験のために横浜に残ることになった。祖母の家に住むことになったが、隣に住む従姉妹家族、新しい学校ともいまいち馴染めず憂鬱な日々を送っていた。
祖母の家の一角にある4畳半の和室が私の居場所で、窓からは隣のアパートの黒い窓が見える。隣近所との距離が近く、ちょっと音楽を聴いていると、うるさいと言われた。何かあると、いとこ家族や祖母に私の生活について噂されるので、小さな和室に引きこもる毎日だった。
思春期だったから、いろいろな悩みもあり、小さな窓の風景を見て、思いを巡らせていた。特に雨の日は好きで、しとしとという雨音が、尖ってざらついた心を潤してくれた。
この絵は当時の私の部屋の窓から見た風景。当時は花を飾る余裕はなかった。今だったら、朝顔を飾ると思う。朝顔の青、赤紫は、雨に濡れると一層艶やかな美しさを放つからだ。